プロンプトとは
プロンプトとは、ユーザーが入力する指示、命令文や質問を指します。例えば「以下の文章を要約して」や「以下のメール文に対する返事を書いて」などがプロンプトです。
回答の精度を上げるためには効果的なプロンプトを書くことが必要です。

プロンプトの基本要素
良いプロンプトは指示、背景、入力データ、出力形式の4つの要素を基に構成されます。

基本的なプロンプトの書き方
- 具体的で明確なプロンプトを以下のような{ブロック名}や「#」などの記号を用いて記載することにより生成AIに内容を識別されやすくなります。
- それぞれブロックに対する入力文を具体化、もしくは工夫することで、回答の精度を向上させることができます。
- プロンプトには様々な手法があり、GaiXerを操作する上でも「プロンプトテクニック」として体系化されています。プロンプトテクニックについては動画をご覧ください。

効果的なプロンプトを書くために
1.明確に伝える
プロンプトを明確にすることで適切な回答を出力することができます。

2.命令や指示と補足情報を書き分ける
「# 命令」「# 指示」などの見出しのあとに、AIにしてほしいことを最初に記載し、補足情報は後に記載することで指示内容が明確に伝わりやすくなります。

3.条件や制約を指定する
条件や制約を指定することで、明確な指示の提供、期待値の調整、情報の絞り込み、多様性の確保、評価基準の設定、実行可能性の向上を促し、精度の高い回答を生成することができます。

4.例や参考を記載する
指示に加えて、「例:○○ 」のように求めている単語の例や、参考にしてほしい考え方などの具体的な例を示すことで、AIが出力内容を正しく理解し、求める結果を出力する精度が向上します。

5.step-by-stepを用いる
考える手順が多い場合や処理が複雑なプロンプトについては、各ステップごとに分解すると、情報が順序立てて明確になり、理解と実行が容易になります。
「step-by-stepで教えて」もしくは「step-by-stepで実行して」と入力します。

プロンプトテクニック
プロンプトテクニックの詳細説明につきましては下記動画をご覧ください。
▶︎プロンプトテクニックの一覧
・Zero-shot プロンプティング
予め情報を伝えずに、質問を直接提示するシンプルなプロンプト
・Few-shot プロンプティング
プロンプトに質問と回答の例を1個~複数個記載した上で、本番の質問を記載する方法
・Chain-of-Thoughts(CoT)プロンプティング
問題を解くまでの一連の手順をプロンプトに含める方法
・Zero-shot-CoT プロンプティング
「step-by-stepで実行してください」と記載して、段階的に考えさせる方法
・Selg Consistency(Few-shot CoT)プロンプティング
複数の連想的な推論パスから自己完結的に整合性のとれた結論を導き出させる方法
・Least-to-Most プロンプティング
全体の問題を、簡単な小問題に分けて回答を得ることで精度を高める方法
・Generated Kowledge
本出力の前に関連する予備知識を生成させることで、本出力の精度を上げる方法
・ロールプロンプティング
AIに役割を与えて、その役割に基づいて出力を行わせる方法
▶︎プロンプトで使われる記号
・ #○○
「見出し」を意味します。
・ {{○○}}
「変数」を意味します。
・ **○○** _○○_
強調に使われます。
・ |○○|○○|
表を作るときの記号です。